零式艦上戦闘機


昨日NHK(教育)で放送されたETV特集「ゼロ戦ニ欠陥アリ」を観た。
零戦設計メンバーの一人、曽根嘉年氏が書き綴った1号機の開発~終戦までの詳細にわたる設計メモが遺族宅より発見され、これには海軍当局と三菱の設計チームとのやり取りが克明に記されていたのである。

「官」による間違ったオーダーにより、「民」が右往左往し(せっかく優秀なメンバーが揃っていたにもかかわらず・・・)、結果中途半端なモノが出来る。必然的にそれは使い物にならないモノとなってしまい、現場(前線の日本軍)の弱体化を招き、敗戦を促進することに。挙句の果て、零戦を時代遅れの戦闘機にしてしまった当の本人たちである海軍当局は特攻機として零戦の使用を決定。しかも誰も責任をとる人はいない(合議制による決定だったから?)。
華々しい戦果を挙げた零戦21型から、32型、52型と改良される度に使えない戦闘機に退化していった(工業製品としての良し悪しの議論は別として、少なくとも米軍機に対抗する兵器、という点では)零戦の話なのだが、現代でもなんだか良くありそうな話のように聞こえる。
組織の意思決定に際し、重大な影響力を持つ人物が「間違った」発言なり判断をした場合、得てして会議の場で誰も異を唱える事が出来なくなってしまいがち。ただし国民の税金を使って仕事をし、国民の命を預かる立場の人物が「間違った」では決して済まされるものではない。「間違い」を起こさないためのシステムづくりが急務だが、戦後60年、いまだに確立されてはいない。
薬害エイズやアスベスト問題など一事が万事、この弊害は現代でも繰り返され、そして取り返しのつかない多くの人命が失われているのだから・・・。

零戦とは
零戦(零式艦上戦闘機)は、日本海軍の主力戦闘機。海軍の艦上戦闘機としては実質的な最終型式で、日中戦争の半ばから太平洋戦争の終わりまで各地で活躍したことで知られる。初陣となった1940年9月13日の戦果は華々しいもので、13機の零戦が27機の中国空軍機(ソ連製)を撃墜または撃破。約2倍の数の敵機を圧倒し、零戦は全機無事帰還するという一方的な戦果を挙げた。500km/hを超える最高速度と高い運動性能(他国の戦闘機よりも旋回性能が格段に優れていた)、長大な航続距離、7.7mm機銃2挺&20mm機銃2挺の大火力を併せ持ち、パイロットの高い技量もあって太平洋戦争の緒戦において無敵ともいえる活躍を見せたことから、太平洋戦争初期の優秀戦闘機といわれる。しかし、太平洋戦争中盤以降は、鹵獲した零戦を徹底的に調査・分析しフィ-ドバックした米軍の新型戦闘機に悩まされるようになった。これに対抗すべく零戦は、武装強化や防御力強化をはかり、数々のバージョンアップ型が戦線に投入されたが、苦戦を挽回することが出来ず、後継新型戦闘機にバトンタッチも出来ないまま終戦まで戦い抜いた。最終的には10,000機以上の零戦が生産された。



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この記事へのコメント

いっとー
2006年03月17日 09:27
いやー。かっこよかたっす。

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  • 悲しき老眼

    Excerpt: 今日は一日中読書。太平洋戦争で202機撃墜の岩本徹三著「零戦撃墜王」。同じような零戦パイロットの戦記文学で、有名な坂井三郎の「大空のサムライ」を読んだことがあるが、坂井三郎が一搭乗員の立場で書いている.. Weblog: 踊れ!鬱病サラリーマン racked: 2008-01-19 22:09